特定技能「介護」で訪問介護をするには?要件と事業所の義務

特定技能の職員にも訪問介護をお願いしたいけれど、どの条件を満たせばよいのか分からない。そんな事業所の方は多いのではないでしょうか。この記事では、特定技能で訪問介護に従事させるための要点を整理します。

特定技能「介護」の訪問介護は2025年4月から条件付きで可能に

一定の条件を満たした場合に限り、特定技能の外国人も訪問系サービスに従事できます。まずは対象となるサービスの範囲を確認しましょう。

これまで特定技能の外国人は、訪問系サービスに従事できませんでした。訪問系サービスは利用者と介護職員が1対1でケアを行うのが基本です。

特定技能については、介護分野の告示が改正され、2025年(令和7年)4月21日から条件付きで従事が認められています。運用の詳細は、通知「外国人介護人材の訪問系サービス従事における留意点について」に定められています。

対象になるサービス

愛知県は特定技能外国人が全国で最も多い県

出入国在留管理庁によると、特定技能1号の在留外国人数は愛知県が31,677人で全国1位です。分野別に見ると、介護は全国で79,884人と2番目に多く、名古屋・愛知でも訪問介護の人材確保策として関心が高まっていると考えられます。

介護分野で外国人を受け入れる4つのルート

外国人本人の要件は「初任者研修」と「実務経験1年」

本人に求められる要件は、大きく分けて2つです。原則と例外の違いをおさえておきましょう。

  • 介護職員初任者研修課程等の修了
  • 介護事業所等での実務経験1年以上

実務経験1年未満の場合は例外の条件がある

受入事業所が守るべき5つの遵守事項と利用者への説明

事業所には、5つの遵守事項を実行できる体制と計画が求められます。あわせて、利用者・家族への書面による説明も必要です。

利用者・家族には書面で説明し署名をもらう

従事を始める前に、利用者や家族へ書面を交付して説明し、署名を求める必要があります。主な説明事項は次のとおりです。

  • 外国人介護人材が訪問する場合があること
  • 訪問する職員が実務経験などの要件を満たしていること
  • ICT機器を使いながら業務を行う場合があること
  • 不安なことがあるときの事業所の連絡先

あわせて、訪問先は利用者の状態や家族の意向、本人の技能などをふまえて選び、その判断を記録に残すことが求められています。

訪問介護に従事するまでの流れ

従事を始める前に、外国人ごとに「適合確認書」の発行を受ける必要があります。適合確認書とは、事業所が遵守事項を守れる体制にあることを、介護分野における特定技能協議会が確認したことを示す書類です。

手続きの4ステップ

  1. 適合確認の申請(外国人ごと):厚生労働省の「介護分野における特定技能協議会申請システム」から申請します。
  2. 適合確認書の発行:JICWELSのFAQ(2026年5月時点の目安)では、不備がなければ申請からおおむね2か月〜2か月半とされています。
  3. 同行訪問・従事開始と定期報告:キャリアアップ計画の評価期間が終わってから4か月以内に、次の計画を提出します。

適合確認の申請で提出する主な書類

  • 訪問系サービスの要件に係る報告書
  • キャリアアップ計画
  • ハラスメント防止の対応マニュアルやルールを、事業所内で共有していることが分かる資料
  • 緊急時の連絡先や対応の流れをまとめたマニュアル

よくある質問

在留資格「介護」の外国人にも適合確認書は必要ですか? 

今回の通知は、技能実習と特定技能の外国人を対象にしています。在留資格「介護」の人はもともと訪問系サービスに従事できるため、この適合確認の対象ではありません。

お問い合わせフォーム

    担当者が確認後にメール、お電話でご連絡させていただきます。
    After reviewing your inquiry, staff will contact you by email or phone.

    事務所概要

    事務所名 みらい行政書士事務所
    代表者名 長谷川大輔 (登録番号:26191054)
    所在地 愛知県名古屋市中区丸の内二丁目1番36号 NUP・フジサワ丸の内ビル8階
    電話番号 052-990-6762
    営業時間平日 9:00〜18:00(土日祝も対応可能)